2014年10月7日火曜日

Tabaski 2014~タバスキの由来~

Bonsoir!

もう10月。今年もあと2か月ですね。あっという間に2015年!

さてセネガルでは、というか世界中のイスラム教徒には重大なイベント、

「犠牲祭」がセネガルでは5日にありました。(セネガルではタバスキと呼びます。)

任地で迎えるタバスキは初めてで、来年はタバスキにはもう日本なので

最初で最後の任地でのタバスキ。お世話になっているセネガル人の家族の家で

朝から晩まで、一緒に祝わせてもらいました。

タバスキ。犠牲祭と日本語で呼ばれるからには、動物を殺して食べるわけですが、

wikiとか、何となくの知識で、息子を殺せと神に命令されて、代わりに動物を

生贄にして、その血をささげたから犠牲祭というのかなあ、くらいにしか知りませんでした。

今回、タバスキで動物(セネガルの場合は羊)を殺して家族で食べるという儀式は

どこから始まったのかな、と疑問に思ったので、結構厳格なイスラム教徒である

セネガル人上司にあれこれ聞いてみました。

長いので写真の下に載せてみます。興味があれば。

今回のタバスキでは、最後という想いもあり、何となく感慨深いものでした。

朝から羊の解体を見て、ご飯作るのを手伝い、みんなで感謝しながら肉を食べて。

お腹が空いても我慢して、みんなで大皿で囲むご飯は何よりもおいしい。

喉が渇いた時に、飲める冷たくて冷えている水。

お祝いだからと、いつも飲まない炭酸ジュースを飲むこと。

こんなにたくさんのお肉が一度のご飯にのっている事はまずない。

綺麗な服と靴に身を包んで、髪型もとびっきり可愛くした女性たち。

綺麗でかっこいい、新しい服に身を包んだ男性たち。

セネガル服に完全に着せられている子どもたち。(笑)

何だか1つ1つが幸せでした。

そんなこと、と思うかもしれないことばかりだけど

暑くて暑くて暑い中、喉が渇いて飲む冷たい水は、ものすごい幸せ感を与えてくれました。

そんなことを感じていた2日間でした。(お世話になっているセネガル人家庭に2日かけて

挨拶回りをしていたため。)

アルハンドゥリラーイ!


玉ねぎムキムキ。


羊解体前


炭酸ジュースをそ~っと持とうとする子ども。


当日お世話になった家族と集合写真!


こんなに小さくても、おしゃれに敏感!


2日目挨拶まわり。お世話になっている家族と集合写真!


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さてタバスキの由来です。細かいところは間違っているかもしれませんが

大体の流れは合っていると思います。

「預言者の1人であるイブライマには1人の妻がいました。

でも、長い間ずっと子宝に恵まれませんでした。

やがてイブライマは自分の家の家政婦さんを2人目の妻にしました。

1人目と2人目の妻の関係はよくありませんでした。

なぜなら2人目の妻との間には子どもが出来たからです。

1人目の妻は神に祈りました。そして神はイブライマに言いました。

2人目の妻と、今の家を出るべきだ。と。

2人(と赤ちゃん)は、神に言われたとおりにしました。

彼らはメッカに移りました。しかし、周りには水も、なにもありません。

砂漠です。彼らはカーズを立てて、暮らそうとしていました。

ある時、イブライマは1人目の妻の家を訪ねようと試みました。

しかし2人目の妻は泣きます。2回目も同じでした。

イブライマは行くのをやめました。妻が行く理由を聞いても答えません。

しかし3回目、2人目の妻が泣こうと、彼は行こうとしました。

妻は聞きました。「それは神が言っている事なの?」

「そうだ」イブライマは言いました。

神が言っているなら仕方ないと、妻も受け入れました。

しかし、彼女は小さな赤ちゃんと2人きり。水もありません。

そこで仕方なく、赤ちゃんを家に置き、山へ水を探しに行きました。

しかし見つかりません。諦めて家に帰ると、家のすぐ横に、水がありました。

この水は天国にいる人だけが飲める水で、ドゥドゥと呼ばれています。

彼女はその水を飲み、その水で料理し、洗濯しました。

すると、他の場所から、その水を求めて多くの人が彼女の所へやってきます。

彼らの息子も成長していきました。

イブライマは1人目と2人目の妻の家を行ったり来たり。

ある時、神はイブライマの信仰心を確かめるために、こう言いました。

「息子を神への生贄にしなさい。」と。

イブライマは、神が言うのであれば、と承諾しました。

彼は2人目の妻に聞きました。妻は言いました。神が言っている事ならば。と。

そして息子にも聞きました。

息子も「神が要求しているのだから、殺すべきだ」と。

イブライマは、息子を殺そうとします。

土に血が流れるようの穴を掘り、

そこに喉もとが来るように置き、

ナイフで首元を切りました。

がそのナイフは全く切れません。

そこで別のナイフを使いますが、地上に存在するナイフのどれを使っても切れません。

そこで周りの人々は、目隠しをするように言いました。

息子とわかると、見えると切れないのだから。と。

そこでイブライマは目隠しをしました。

しかし切ろうとしても、ナイフでは切れません。

それを見た神は、「一番大きな羊を連れてきて、代わりに生贄にせよ」といいました。

それを聞いたガブリ?(神と預言者の間にいる人?天使?)は急いで天国に行き、

一番大きな羊と彼の息子を取り換えました。

イブライマは、喉元を切って、ナイフで殺しました。

目隠しを取ってみると、目の前には殺した羊がいて、

彼の後ろには息子がいました。それがタバスキの日。

それ以降、神は毎年、このような行事を行うように命じ、

それが今のタバスキになっています。

羊がいなければ、馬、牛、ラクダ。の順に、動物を変えてもいいよう。

メッカでは、この順番は逆になるそうです。

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