2014年11月28日金曜日

勉強会開催!少しの自信~伝えないと伝わらない~

Bonsoir!

今日は特別な日でした。以前から企画していた図工勉強会。

ある小学校の先生対象に行いました。

テーマは「図工の楽しさを経験しよう!」です。

16人中12人の先生が参加してくれました。

夕方5時から7時前までの2時間弱。2日間はなぜか頭が冴えて

夜もよく寝れませんでした。緊張していたのかな。(笑)

内容は3グループに別れて、実際に造形活動をするというもの。

その前に昨年子どもと製作した作品の紹介(私)、図工授業の重要性(セネガル人の先生)を

行い、グループ活動に移りました。作品制作時は、笑い声や、真剣な顔つきが嬉しかったです。

それからグループ毎に作品を発表。どう作ったのかも発表し、他グループにも作り方を伝えます。

そして私が伝えたかったことを最後に。

図工の授業を行う時に大切な2つのこと、として伝えました。

1つ目は「子どもを褒めること」。図工の授業で大切なのは、正しい答えがないこと。

たくさんポジティブな言葉を使ってほしいと伝えました。

2つ目は「先生自身も楽しむこと」。今日作品制作時、たくさん笑い声が聞こえました。

それがすごく大事。先生自信も楽しんで。子どもたちは先生たちから何かを感じ取ります。

抽象的なことだし、伝わらなくても仕方ないかなと思っていましたが

思いのほか伝わったようで、多くの先生が真剣に聞いてくれ、うなずいてくれました。

ここから何かが変わるかはわかりません。もしかしたら何も変わらないかもしれない。

でも、人種が違っても、言葉が違っても、環境が違っても

心からの気持ちは伝わるんだと、今日感じました。

やっぱりそこは人対人です。

活動をしていて、日本人は、みな長期視点でみて活動計画を立てます。

長期的に続かなそうなこと、単発的なことは

「これが何になるの」と思う事はしょっちゅう。

でも、だからといってやらないよりは、絶対にやったほうがいい。

失敗から学ぶことは多い。そして今回みたいに、伝わらないかなあと思っていたことが

少しでも伝わったと感じれて、伝えても伝わらないかもしれないけれど

伝えないと伝わらないということを改めて感じました。

伝わっても伝わらなくても、伝えてみようとすることが大事なんだと。

怖がらないで、2年目、まだまだ挑戦できることに挑戦していこうと思います。

3週間後には村で1週間のスペシャル週間を村の先生と企画。

これもまたうまくいくかわからないけれど、やってみよう!

今日はセネガルに来て初めてすこーーーしの達成感と、すこーーーーしの自信を

得られたかなあという日でした。少し休んでまた出発。



図工の重要性を説明する先生。いつも協力してくれて本当に感謝です。


1,2年生の先生方のグループ。仮面を作っています。真剣!


作品発表場面。3,4年生の先生方には「切り絵」に挑戦してもらいました。


5,6年生の先生には幾何学デッサンに挑戦してもらいました。



昨日のキレイな夕日

2014年11月26日水曜日

バレーボール再開!

Bonsoir!

先週土曜の夜に食べた何かにあたったのか、2日間寝込んで今日から復活!

せっかくの日曜日はほぼ寝て過ごしました。(人ってこんなに寝れるのかというくらい寝た。)

さて、先週の金曜日から4か月ぶりにバレーボールが再開しました!

バカンス明けの10月からの予定だったんだけど、地元のアマチュアのサッカーの大きな試合があって

それが終わるまでは保留でした。(さすがサッカーの人気!)

昨年は子どもたちにも初めてのバレーでしたが、今年は2年目!

見慣れた顔が、どんどん増えてきて、しかもバレーを忘れていなくて嬉しい限りです!

昨年はゼロからのスタートだったのが

今年は1もしくは2からのスタート。

これが何年も続けば、子どもにとって大きな力になる。

今年は試合を開催することが目標とコーチと話しています。

私も毎日はいけないですが、行ける日は自分の健康のためにも行きたいと思います。

やっぱりスポーツは気持ちもスッキリするし、誰かとスポーツをするのは

気持ちいいですね!改めて実感。

去年は、バレーしていても、どこかからか「シノワー」(中国人)

と言われていたのが、今年はまだ言われていない。

そんなところに、2年目であることを感じます。

継続は力なり!

それを合言葉に!


夕方6時過ぎ!


お姉ちゃんがバレーしている間待っている妹!
いつもちょっかいかけてきます。でも恥ずかしがりや。


こんな空き地でバレーしています。

2014年11月17日月曜日

地方最大家畜市場ダラル

Bonsoir!

今日は日曜日。ダーラは毎週日曜日に「移動市」があります。

近辺の村や町からたくさん人が集まって来るので、すごい人です。

いつもより野菜も布もなんでもたくさんあります。

なかでも地方最大級の家畜市場。遊牧民プラール族が多いこのあたりの地域では

家畜売買が盛ん。

毎月やらせてもらっているダーララジオ放送で、この日曜日家畜市場レポートを

することになり、同任地隊員とその警備員さんと私の3人で行ってきました。

12時くらいに行くと、売買が盛んにおこなわれているよ、ということで

12時過ぎにシャレット(馬車)にのって、いざ!

さすがセネガル人の警備員シェハ。交渉が楽です。

牛を売っている場所と羊や山羊を売っている場所があるのですが

牛は角が危ないという事で、羊市場へ。

質問したのは、羊売り手、買い手、トラック運転手、シャレット運転手、水の売り子

昼ご飯の売り子、ヨーグルトの売り子、タイヤの売り子の8職。

断る人もいましたが、基本的には協力的で2時間で終了。

羊は交渉次第ですが小さいの2万F(4000円くらい)から5万F(1万円くらい)まで

様々。結婚式や子どもの命名式等があれば羊を買っていきますが、

ダーラで買って、地方でさらに売りさばくと言うビジネスをしているセネガル人が

多い印象でした。インタビューした羊を買ってた人2人とも、

他の地方で売るという事でした。

トラックの運転手いわく、羊や山羊、牛は首都ダカール、南部のカザマンス地方、

ガンビアやギニアにまで運ばれるとのこと。

水やヨーグルトは大体10円か20円で買えます。

昼ご飯は100円。セネガル人にとっても羊や牛、ヤギを買うのが

いかに高い事かわかると思います。肉は贅沢品。

もっと現地語やらないと、深くコミュニケーションとれないなあと感じもしました。

用意している質問+アルファで会話できると、かなり楽しいのになあと。

プラール族が多いので、プラール後もぼちぼちやろう。


羊とヤギ市場


気前よくなんでも答えてくれた!右は同任地隊員


たまたま羊の出産が足元で!!


牛市場


ダーラの家畜市場で買われた羊(屋根上)と鶏たち。


笑顔がステキなヨーグルトの売り子おばさまにインタビュー!

2014年11月12日水曜日

フランス語教育

Bonjour!

学校が始まって、約1か月。早いものですね。少しずつ流れが出来てきた気がします。

昨年言っていた学校だけに、1年前よりは、やりやすい。

なかなかゴールが見えにくいのが悩むところです。

さて、学校で先生ともよく話題になるし、ボランティア自身も大変な思いをしている

フランス語。1960年の独立まで、約4世紀にもわたって植民地支配をしていた

フランスの影響ですが、他のフランス語圏アフリカ諸国よりも、現地語が強いのがセネガルの特徴。

約半数を占めるウォロフ族の言葉ウォロフ語を多くの人が話します。

ウォロフ族に続き、プラール族、セレール族が続きます。

なので、3か国語等を話せる人はザラ。同僚の先生は8か国語話せます。

しかし、子どもにとっては言語が大きな壁。1年生からフランス語の授業があり、他の教科も

全てフランス語で習います。もちろん高学年にあがるにつれて、現地語での説明は

少なくなっていきます。彼らにとってフランス語はいくら公用語と言っても外国語。

ある先生の解釈では、フランス語は、テストや文書を書くための言語だと言っていました。

テストはフランス語で行われます。教員や銀行、市役所、国営の仕事(水や電気等)

憲兵隊、警察等の仕事ではフランス語が話せないとなれませんが、

農家さんやブティック経営、朝食屋さんやレストラン経営には

フランス語は話さないし、どっちみち、どんな場所でもセネガル人同士は大抵ウォロフ語です。

フランス語が出来たら、確かにいい職につける可能性はかなり広がる。

また他のある先生曰く、私が「それならウォロフ語を公用語にしてしまえばいいのでは?」

というと、「いや、そうしたら他の民族もいるから、問題になる。そしてフランス語が話せると

他のフランス語圏のアフリカ諸国の人とも話が出来るんだ。」と言っていました。

ただフランス語が大きな壁になっていることは子どもにとっては間違いなし。

どれだけ算数が得意でも、理科や歴史が得意でも、フランス語でつまづけば

厳しいのが現状です。

出来る子どもで授業が進んで行ってしまう。

昔とは違い、子どもの生まれに関わらず、子どもに平等に機会を与えられるのが

教育の1つの役割かもしれないですが、

ふと市場を見渡した時、フランス語が出来なくても

生きては行けるのになあと、思う事があります。


2014年11月9日日曜日

1年報告会&同期旅行~その他思う事~

Bonsoir!

ブルキナではクーデター後、まだ色々あるようですが

とりあえずコンパオレ大統領がやめてくれてよかったですね。

そしてブルキナ隊の方々が国外退避にならなくてよかった。

さて、セネガルは一度もクーデターを経験したことがなく、いたって平和。

エボラ感染者が発表された時には、帰国の可能性も少しは考えていましたが

セネガルは収束宣言がされてよかったです。

フランス・ラジオ・インターナショナルやイギリスBBCでは

マリでエボラ感染者が出た時も

ブルキナでクーデターがあった時も、トップニュースになっていました。

日本ではほとんど報道されていません。

セネガルに来て、エボラの事や他の事件に関して

関心が薄いなあと感じることが多いです。

(ギニアで初めての感染者が報告されたのが2013年12月。WHOが緊急事態宣言をしたのが

2014年8月。ここらへんから世界各国でものすごい報道が始まった。)

こういう私もアフリカに来る前までは、他人事だったのですが。

あまり関わりがない日本とアフリカ諸国。(貿易等は関係あっても、直接人同士のつながりは薄い)

関心を持ち、身近に感じることは、やはりなかなか難しいのでしょうか。

今はここに住み、友達もたくさん出来たことで、身近に感じられているということは

十分にあります。

さて、先週首都ダカールにて1年報告会があり、1年間どういう活動をし、今後

どういう活動をしていくか報告しました。

パワーポイントどっかに載せられるのかな?

その後1泊2日で同期旅行。

たくさんマングローブがある場所に行き、セネガルの違う一面を見れて

楽しかった。まだまだ知らないことだらけ。

同期もみんな新しいセネガル服を新調していて綺麗だったなあ!

1年間で、顔つきとか変わっているのかな?^^

今年も残すところ、あと2か月。時間は平等に過ぎていきますね。

そうそう、最近太りすぎて人生最高体重なので、油が多いセネガル食を

まずは1か月やめ、本気で自炊頑張ろうと思います。野菜を中心に。

1か月で目指せ-1キロ!


昨年11月。ちょうど1年前。


これが先週。同じ配置で撮ってみた。


セネ服全体写真。中にスカートも穿いているので全部で5M分の布を使っています。


これ、全部マングローブです。with釣りしているおじちゃんたち


マングローブの根っこ!たくさん貝がついててびっくり~


浅瀬で鳥がたくさんいる場所まで行きました。

そうそう、1年報告会に合わせてセネガル女性がするおしゃれに挑戦!
ヘナという実?から取れるもので、こうやって描いてくれました!
両手で300円!


このお兄さんが描いてくれました。
描くのは早いけど、乾くのに時間がかかった!

2014年11月5日水曜日

スリ被害~セネガル人の連携~

Bonsoir!

先日、首都ダカールにて1年報告会があり、上京していました。

1日の土曜日の昼間、同期4人でダカールにある寿司屋に行き

その帰り、路上でスリ被害にあいました。(エスプリ寿司の近く)

セネガルにはバナバナと呼ばれる物売りがいます。

手にたくさんの物を持って、道端で話しかけてきます。

今回も4人で道を歩いていたら、バナバナらしき男性2人(推定40代)が近寄ってきました。

最初は前方を歩いていた私の友人2人に話しかけ、次に私の所にきました。

いつも通り無視していたのですが、一緒に歩いてきます。

左側に来た男性はお祈りするときに使う数珠を片手に持ち

右側に来た男性は汚いシャツ1枚を手に持って見せてきていました。

左側に来た男性が無視しても一緒に歩いてきて、執拗に左肩を触って来るので

さすがにムカついて現地語で「やめろ」と言いました。

それでも一緒に歩いてくるし、やめないので立ち止まってもう一度「やめろ」と言いました。

(今思うと右側にいた男性も触ってこなかったけど、かなり近かった。)

するとやけにあっさり引いていきました。

気持ち悪かったなと思い、5メートルも歩かない時点で

ふと斜めがけにして、お腹の前にあったカバンのチャックが開いていることに

気が付きました。

寿司屋で撮ったはずの、カメラがありません。携帯も。

スリにあった!と気づき、友達にカメラと携帯盗まれた!!!と言い、

すぐに走って、男たちが帰っていった方向に走ります。

盗難にあったときに、すぐ近くで座っていた若い男性2人も一緒に走ってきてくれ

(後から聞くと、一緒にいた私の友人の1人が行くよ!!と言ってくれたみたい)

道端にいた人に

2人の男を見なかったかと聞くと、さっき男性2人がここを走っていったという証言が

結構ありました。その言われた方向に走ります。

私とセネガル人の勇敢な若者1人のグループ、

私の友人ともう1人の勇敢な若者1人のグループで走ります。

途中で、こっちに走っていた!という情報が2手に別れたので

2手に別れて走ります。

私と一緒に走っていたセネ人男性がこっちだ!!と言って走っているので

私はその後を一緒に走っていましたが、犯人を見つけることが出来ません。

その後大きな通りに出て、もう1つのグループと落ち合おう!となり

大きな通りまで走っていくと、何やら30人くらいの人が集まっています。

小さな道からその大きな道に出てきた、別のグループで走っていた友人の手には

私のカメラが!!!!!!

人だかりの中に、こいつが盗んだんだ!!とセネガル人から言われている人が。

その人が私のカメラを持っていて、友人と一緒に走っていたセネガル人の若者が

そのカメラを見つけてくれたよう。

正直、私はその汚いシャツを売ってきたセネ人の顔は覚えていても

左側に来た犯人の顔はあいまいでした。

もちろん、その犯人扱いされているセネ人は否定します。

わけがわからないまま、セネ人同士がアツくなり、

「俺は何もしていない!!」

「うそつけ!!この盗人が!!!」

「違う!俺じゃない!俺には妻も子どももいるんだ!!違う!」

みたいな会話から殴り合いにまでなりそうになります。

とりあえず、警察につれていけと集まっているセネガル人に言われ、

どこからか車もきます。そしてどこかの警備員?のものかわからないけれど

犯人扱いされているセネ人に手錠しはじめます。

その時は、まだ友人と私の2人で、盗難時に一緒に歩いていたもう2人の友人は

この場所にはついていませんでした。

その時の気持ちは「この人が、犯人じゃなかったらどうしよう」でした。

それから一緒に追跡してくれたお兄さん2人と犯人と一緒に警察に行き、

事情聴取を受けました。

警察で、他の友人2人落ち合い、その2人が犯人を見た瞬間に

「あ、この人だ!!!」と言ってくれたので、あいまいだったものが確信に変わりました。

やたら時間のかかる事情聴取を受け、カメラも返ってきて

結果的に被害はゼロでした。

犯行はグループによるもので、友人の話によると、盗んだものは一度

車の下等、どこかに隠すよう。(万が一見つけられても、証拠がないので)

今回の場合、この人が万が一、犯人じゃなくても、カメラをもっていた時点で

犯行グループの1人である可能性が高いとのこと。

犯人は「車の下で見つけたんだ!」と警察には証言していました。

そうそう、盗難にあったと思っていた携帯は、部屋に忘れてきていました。すみません。。。

(警察行く前に、部屋にいる人に確認してもらいました。)

ドミトリーに帰るとどっと疲れが。

しかし、今回は、セネガル人の連携プレーに感動でした。

助けてくれたたくさんのセネガル人、一緒に走ってくれた友人に

心から感謝です。

1日で、セネガルのいい側面と悪い側面を見たような気がして

何だか、何とも言えない気持ちになりました。

安全対策、気を引き締めようと思います。