2015年6月23日火曜日

学校での最後の活動

こんにちは。
最近ダーラはすごい砂塵と風で、一瞬で家の中が砂まみれ。
さて、先日大きな仕事が終わりました。
3月4月と教員のストライキが相次ぎ、5月中旬から始めた
図工・体育・音楽に関するアンケート調査。
アンケート作成、配布、集計、分析、まとめ、ワークショップ準備から実施まで
多くの人に助言をもらいながら、20日土曜日に無事開催することが出来ました。
市内にある13の小学校から各学校3人の先生を招待し、全部で37人の先生を招待しました。
しかし19日から始まったラマダン(断食)。ラマダン中は日が出ている間(約6時から19時半)
水も飲めないし、食べ物も一切食べられません。
そして交通費や日当、昼食など何も出ない中での開催。
正直、10人くらいいればいいかな、この厳しい条件の中、
1人でも来てくれたらその先生のために全力を尽くそう。そう思っていました。
当日何と39人の先生が集まってくれ、楽しい議論の場になりました。


ワークショップの流れは
・アンケート結果共有
・問題提起(9つ)
・各グループ、1つの問題に対して解決案を出し、発表
・日本人ボランティアとして解決案提示
・pliage,decoupageのアイディア共有
・参考資料配布

というものでした。というものでした。最後だ!と意気込んで、終わったらスッキリするのかなと思いきや、とてもいい議論が出来ただけに、次につながる出来ることも見えてきて、「もっとこうしたいなあ」とか「先生がたのアイディアを一緒に具現化していきたいなあ」とか思いは尽きませんでした。
学校は後約1週間から2週間で終わり、3か月の長い夏休みに入ります。
これで学校での私の活動は99%終わりました。
後は残りの期間で子どもたちや先生に、感謝と一旦お別れの挨拶をするだけです。

セネガルを変える中心はセネガル人であって欲しい。

今回のワークショップのプログラムを決めるとき、ある先生の助言がとても印象的で
私の見方を変えたものがありました。

その先生は私にこう言いました。「アミナ、君は君が出来ることはやっている。でも全て君が行う必要はないんだよ。君は日本人として出来る解決策を提示する、僕たちも出来る解決策を提示する。
こうやって僕たちに投げてもいいんじゃないか。」

何となく、教える・教えられるという立場の場合、教える立場の方が上のような部分があり
きっと私も先生たちに対して、そのようなものを何処かで抱いていた。
けれど、この先生にこのことを言われた時、「ああ、そうだよね。私だけがやる必要はない。
先生たちにも解決策を提示してもらおう。」何を勘違いしていたのだろう。

立場は違っても、同じように問題を共有し、改善しようとすることに、上も下もありません。
1人1人がアイディアを持ち寄る。そして大きな方向に向かって進む。
それって理想の形なのかもしれないと、最後の最後になって気が付きました。

私は日本人ボランティアとして見てきたことで、解決策を提示する。
あなたたちも、セネガルの教員として、解決策を提示する。
何がいいとか悪いとかじゃなく、1人1人の長所を活かし、立場が違うからこそ
持っている文化が違うからこそ、違う視点から物事を見て、議論して
1人1人が「じゃあこれなら出来るんじゃない」と1歩前進する。

実際に、彼らのアイディアには、ここに2年しか住んでいない外国人からは
出てこないようなアイディアもあって、彼らから引き出すこと、そしてその方向性を
一緒に見据えて進めていくこと。それが国際協力の本来の姿なのかなと感じました。
私たちが物事の中心であってはいけない。

まだまだ報告書やまとめは終わってないですが、
ほっと一息。
この期間、心が何回か折れそうになりながらも、たくさんのセネガル人や日本人に支えられ何とかできました。
Merci beaucoup! Jere-jef! ありがとう!



アンケート結果をグラフを用いて説明。


一緒に開催してくれた教育委員会の視学官のチャムさん。
問題があることをアツく説明しています。


4人1グループで、1つの問題に対して解決策を考えてもらいました。
9つ問題が出てきたでの9グループ。


議論の前に・・・1つのルールを。
絶対に否定しないこと。実現不可能そうでも、否定しないこと。
話し合いの後、明日にでも実現可能そうなものを青マジックで囲み、
長期的なものもしくはっ実現不可能そうなものは赤マジックで囲みました。


各グループ話し合ったことと、出てきた解決策を発表です。


1つ1つのアイディアに丁寧に返答する視学官チャムさん。
9グループあるので、2時間くらい1人でしゃべってました(笑)
飲まず食わずで・・・恐ろしや。(笑)


日本人ボランティアとして提示できる解決策。一緒に活動してきたジョップ先生と一緒に
作品を見せながら説明。


理論だけでは・・・ということで2つ切り絵と小さな紙だけで出来る
ヘリコプターを実演。


子どものように楽しんでくれていました。


最後に参考資料を配布し、集合写真。
39人の先生に視学官、4人の日本人と全員で44人!


当日、きめの細かい気配りにたくさん助けられました。
日本人、さすがです。隣町からわざわざ駆けつけてくれたむらけん(左)。
どうもありがとう!

2015年6月13日土曜日

La vie est difficile

ずっと一緒にバレーをしていたコーチの奥さんが今朝亡くなった

その連絡を聞いた時、彼女の本当に優しく微笑む笑顔が浮かんだ

コーチがどれだけその奥さんのことが大好きだったかも知っている

様態がよくならないのは知ってたけれど

まさか亡くなるとは思ってなかった

コーチの悲しんでいる顔が思い浮かぶ

La vie est difficile...

La vie est courte

La morte est proche ici

人生は困難だ

人生は短い

死がここでは近い

その連絡をくれた友達とその後話していた

「いつか死ぬとわかっていて、絶対に死からは逃れられないと知っていて

この人生は生きる意味があるのか。」

そんなことを言われた。

「働いてきつくて、何百万何千万あっても、お金も家も車も

家族だって、おいていかないといかない。」

この短い人間の人生を、どうして生きる意味があるのか。

いつか終わると知っていて。

答えなんてなかった。

静かに頷くしか出来なかった。

彼女のために祈ろう。

それだけが私たちが合致した答えだった。

彼女に安らぎが訪れますように。

そしてコーチや家族の心が早く癒えますように。

2015年6月5日金曜日

L'homme est le remède de l'homme

Bonjour

体調は大分回復し、お腹の痛み以外は、何事もなく仕事しています^^

今日は何とも有意義な充実した日でした。

アンケート調査の実施から、分析、まとめがほぼ終わり、現在はその結果をどう先生方に

還元するかを検討中なのですが、時間がなかったり、ラマダン(断食)がもうすぐ始まることや

学期末テストでバタバタしていることもあって、なかなか難しいのが現状です。

でも最後までやり通そう!ということで頑張っています。

やっぱり当事者である先生にアドバイスを聞くのが一番はやい。

今日は夕方5時半から7時までコバール先生と、アンケート結果から問題提起、

また実施予定のアトリエ(研修会のようなもの)の内容、図工・音楽の現状や問題点、

先生方が考えている事を率直に話し合いました。

これだけ腹割って話し合えたこと、そしてアンケート結果があったので客観的視点での

ディスカッションが出来た事、彼らがどうボランティアの事を思っているのかを聞けたこと、

また話し合いの中で新たな問題に気づいたりして、とても内容の濃い、有意義な時間でした。

建前じゃなく、心の底から感じていることをお互いにぶつけられて、

そういう先生と出会えて、すごく嬉しかった。この濃いディスカッションをプログラムに還元しないと。

帰る途中、シャレット(馬車)に乗っていたら、中国人の人たちの車が通過して

手を振ってたら、少し先で止まり、乗っていきなよ、と家の近くまで送ってもらった。

家の手前で、ある友人から電話が来て、私とその電話をくれたセネ人との共通の友人の

奥さんが昨日子どもを産んだと知らせを受けた。かなり仲のいい友達なので

1週間後にある子どもの命名式が楽しみで仕方ない。

家の前で、なぜか日本語が少ししゃべれるセネ人に話しかけられる。

話を聞くとONG関係者で日本の福岡に行ったことがあるらしい。

家の前で少し話をする。話している途中、知り合いの先生が通る。

日曜日に家にアンケート調査とアトリエ関係のプログラム相談に行くことを約束する。

日本語を話すセネ人とバイバイすると、隣の家の子ども(自称私の息子)のモハメットが

アミナ~!と言ってきた。少しあやしていたら、他のところからアミナ!と呼ばれ

店の前で呼んできたおじさんと話をする。

やっと家に帰る。

何だか・・・・・・・・・本当に知り合いが増えたな~2年間(まだ約4か月あるけど)

ダーラに住んでいるんだなぁとしみじみ。

セネガルでの生活は、本当に知り合いが多ければ多いほど豊かなものになる。

人の距離が近い事がたまーに嫌になるときもあるけれど、

L'homme est le remède de l'homme

Nit nitey mooy garabam

上がフランス語、下がウォロフ語。

意味は「人が人の治療薬だ。」

困った時、苦しいとき、どうしようもないとき、

スッと手を差し伸べてくれたり、彼らの能天気さに、あぁ、大したことじゃないか!と

思わせてくれたり。

この諺はまさにセネガルを表しているような気がします。


夕方有意義なディスカッションをしたコバール先生と!


叩くものがあれば、なんでも楽器になっちゃいます。


いい顔~!


週に2回行っている学校の先生と。子どもとは来週が最後の週になります。

2015年6月1日月曜日

マラリア初検査

Bonjour!

体調不良が治らないまま・・・おとといの夜、夜中にものすごい悪寒がして

朝起きてみたら38度3分・・・。

暑いはずなのに、体温調節がうまく出来ないのかトレーナを着るくらい悪寒がすごく・・。

頭もガンガン。お腹も痛いし、体はだるいし・・・。

もともと喉が少し痛いところから始まったこの風邪。

ふとマラリアが頭をよぎる。。。

38度以上の高熱が突発的に出た場合は、マラリアを疑うことになっているけれど、

最近蚊に刺された記憶ないのになあ~と思いながらネットでマラリアの初期症状を

調べてみると、ほぼ全て当てはまる・・・。

日曜日だけど、健康管理員さんに連絡して、簡易マラリアキットでマラリア検査をしてみることに。

同任地の隊員が飲み物や食べ物を買ってきてくれ、一緒に検査をしてもらうことに。


少しだけ血を出さないといけないんだけれど、これが自分でやるのは少し勇気がいる。





ブスっと出来ない。結局3回目で十分な血が取れて20分待つ。



具合悪くて立つのもきつかった~。

20分後、Cのライン。つまりネガティブ。よかった~!陰性。


ということで鎮痛剤と風邪薬飲んで、たくさん寝ました。

活動ラストに体調崩す人が多いという話は聞いていたけれど、

本当なんですね。暑さで疲れもたまっていたのかも。

そして健康貯金がもう無くなりかけているんですね、きっと。

ZARDの「負けないで」を毎日リピートして6月乗り切りたいと思います。


早く子どもに会いたいな~