2014年3月29日土曜日

イスラム教の教え


サンテヤーラ

アルハンムリラーイ

ヤッラーバハナ

神様ありがとう。

会話の中に、ほぼ必ず出てくる言葉たち。

イスラム教では、仮に目の前に知らないおじちゃん・おばちゃんがいても

彼らがイスラム教であれば、自分たちの家族(自分の両親)である。

人はいつ死ぬかわからない、と。

例え1億の家を買っても、100個部屋があるマンションを買っても

寝るのはたった1つの部屋で、死んだらお金や物は持っていけない。

だから、生きている間にした行いが大事である、と。

人を助けたか?いろんなものをシェアしたか?人々のためにモスクを作ったか?

もし自分が100フラン持っていて、目の前に25フラン必要な人がいたら、

必ず25フランあげる、と。

本当に自然に人を助けることが出来る人たち。

当たり前のように助けてくれる。

それってセネガルの素敵な側面だと思うってカウンタパートに話したら

上記したみたいにイスラム教の教えを教えてくれました。

すごく忙しいカウンタパートだけど、朝8時から13時まで働き、必ず15時までは

家で昼食をとって家族といる。

そして15時から18時まで働き、また家で必ず家族と過ごす。

家族と過ごす時間、友人と討論をする時間が大切なんだ、と。

さらにそこにテランガ(おもてなし)があるセネガル。

イスラム教って正直、いいイメージはありませんでした。

ニュースに出てくるイスラム過激派の印象がかなり強かった。

でも、まったくそんなことありませんでした。

イスラム教の教えのもと、人々は当たりまえのように助け合って生きているし、

何でも分け与えてくれる。(そして自分が出来ていなくて反省するときも多々。)

キリスト教の人々と共存している。

そんな精神、素敵だなあって思います。

そして、彼らにとってコーランやお祈りは本当に本当に生活に欠かせないもので

大切なものなんだぁと毎日感じています。

先日訪れたサンルイ島の写真から、平和だな~と感じる写真をいくつか。












2014年3月25日火曜日

ラジオ放送!

Bonjour!

日本は卒業シーズンですね!

去年の今頃大学を卒業したのか~と思うと、1年前とは思えないほど

この1年でいろいろあったな~と実感します。遠い昔のよう。

同年代の友達たちも社会人2年目になるんですね!日本の社会で働くって本当にすごいことだと思う。

忙しい毎日を過ごして、しっかり自分の責任を果たして。

仕事上、日本で当たり前とされていることは、実はものすごくレベルが高いことだと思う。

一方の私はここ最近2週間の休みに入って、時間がたっぷりあります。

やらなきゃいけないことがないわけじゃないけど、いつにもなくゆっくりしています。

そんな先日、ダーラで第一回目のラジオ放送が終わりました!!

いや~、無事終わってよかった。(笑)

生中継じゃなく、家で録音と音楽を入れて編集して、USBをラジオ局に持っていって

流してもらいました。5分だったけど。(笑)

でも、ディレクターがこれでいいって言ってくれるかわからなかったので

ドキドキでしたが、気に入ってくれたみたいで、かなり嬉しかったです。

同期同任地の隊員と2人でやっているのですが、OKが出た時にはハイタッチして喜びました^^

内容は1回目なので自己紹介とさらっと何をしているかを言っただけでしたが、

今後はインタビュー等も織り交ぜていく予定です!

現地語なので、少しでも多くの人が聞いて、何かしら興味をもってくれたら嬉しいな!

私たち自身が楽しんでいるので、まずはいいでしょう!(笑)

そのうち生中継でやることになりそうだけど・・・・失敗してもいいから挑戦ですね!

音源アップしてみたけど、聞けるのかな?








現地語(ウォルフ語)の原稿


学校が休みに入る前、ケルメスというお祭りがありました!

ダンスコンクール!さすがセネガル!優勝者にはお菓子をプレゼント!

2014年3月22日土曜日

辛い言葉

Bonsoir!

しばらくブログを書けていませんでした。

ここ最近は、首都ダカールに上がって、帰国隊員を見送ったり、

世界遺産のサンルイでDELFのB1(フランス語のテスト)を受けたり、同期とサンルイを観光したり。

移動が多く、バタバタ、そして今日で2学期が終わりました。

明日から4月6日まで2週間程度の休みに入ります。

移動した疲れもあるのか、何だか張っていた糸が切れて、ふわ~としています。

書きたいことはたくさんあるのですが、もう少し整理してから書こうと思います。

何だかがっかりすることが相次ぎ、なんだかなあ~っと言うのが正直な気持ちです。

休みに入ったのが救い。

先日、図工の授業を約束していた学校に行き、4年生の図工の授業をしたのですが、

その後、不満があったらしく、私には直接言わず、他の先生にその不満を言っているのを

耳にしたり。授業中、私に任せて教室からいなくなったので、何回か呼びに行って、

子どもたちに現地語での説明をお願いしたりしました。

その先生は、ボランティアの立ち位置を少し誤解しており、図工や音楽を代わりにやってくれる人という認識を持っているように感じます。(なので一緒にはやらず、教室からいなくなることがある。)

私が1人で授業をやらず、説明等で呼びに来られたのが、不満だったよう。

私は、不満を持たれてもいいし、悪く言われてもいい。でも、他の不満を聞いていた先生が

「本人に聞きなよ。」というと「(その理由なんて私が)知る必要ないわ!」と言っていたのが

何よりもショックでした。

私が聞いても、本音を言わず、「授業よかったよ。」と、その話題はもうしたくないようなそぶり。

その後も、「1人で授業をするんじゃなくて、あなたの協力が必要だし、一緒に授業をしたいんだよ。」

と言っても、「わかったわ。」と一言。

どんな状態でも、改善する余地はあると思う。でも、「知る必要がない」というのは、一番辛い言葉でした。(そして結構打ち解けていて、なんでも話す先生だったから尚更ショックでした。)

ダメだったら、ダメだった原因を話し合えばいい。

不満があれば、お互いに話して、違う方法を考えればいい。

でも、知る必要がないという言葉は、心に突き刺さりました。

何だか、大きな壁が先生と私の間に立ちはだかっているような気がしました。

でも、その後も何事もないように、そしていつものように話して「アミナ(私)は友達!」

とか言ってくれるのさえ、うそのように聞こえてしまう自分にまたへこんだり。



そして今日は、いつものようにバレーに行くとき、空き地で子どもたちが大勢集まっているのを見ました。

近くにいた先生たちに聞くと、4月4日の独立記念日に何かをするようで、その練習をしているんだとか。

へえ~面白そう。と思って、ここで4日やるの?と聞くと、そうだよ、とのこと。

「じゃあ、見に来るね!」というと先生たちは笑顔で「来なよ!」と言ってくれたのですが、

1人の先生(以前から知り合いの先生)が、「ダメだよ、来たら。」と言います。

なんで?と聞くと、「来るのは禁止されているから」と言います。

なんで禁止?と聞くと、「君はセネガル人じゃないからね。ダメだよ、来たら。」

と言われ、悲しい怒りのようなものがこみ上げてきました。

冗談なのか、冗談じゃないのか。

何だかそんなのすらどうでもよくなるくらい、悲しくなりました。

そういう人ばかりじゃないし、理解してくれる人もいます。

そしてかわいい子どもたちが、私を見ると、いつも教えた歌を歌ってくれる姿に心打たれます。

でも、何だか、立て続けにこういう事があり、心も身体もいっぱいです。

ちょうどいいタイミングでの休みでした。ちょっとゆっくりして、また気持ちを新たに

新学期を迎えられるようにしていきます。


2014年3月8日土曜日

活動紹介

Bonjour!

1週間も終わりましたね!学校での活動なので、生活が定期的に回るのはいいことです。

最近、だいぶん活動も落ち着いてきたので、現在の活動を紹介したいと思います。

細かいことは色々ありますが、大まかな枠だけ^^

小学校教員という職種でダーラ市内12校の小学校とその近辺の村の小学校を巡回して

情操教育(体育・音楽・図工)と算数を現地の教員と協力して行い、これらについてのセミナー開催や

地域を巻き込んだ学校作り、レクリエーションの提案が私のミッションです。

なぜこのような要請があがっているのか、いくつか理由はありますが、

一般的には、先生方が情操教育の指導を受けてきていないことから、指導技術がないこと

子どもたちの算数の能力が低いことが言われています。

そんな私の今の活動は、市内の小学校2校と、村の小学校2校を巡回して、情操教育を先生とともに行っています。

曜日ごとに巡回校は決めています。(最近やっと決めました。)

○月曜・火曜:Ecole Sidy Alboury Ndiaye
時間:8時~13時
クラス:14クラス
生徒数:600人強
教員数:19名
受け持っているクラス:
1年生図工、2年生音楽、3年生図工、4年生音楽、5年生図工、6年生図工

2日間で多いときは8クラス(各学年2~3クラスあるのでこうなる)ほど音楽・図工を中心に行っています。

一緒にやりたい!っいってくれる先生と、こっちからやらせてくれっていってやっている学級とあるので、
クラスはまだまだ変更可能性大です。

ここは活動拠点としている学校で、何よりも市内で1番の優秀校。先生方もしっかりしています。

モチベーションが高いので、1回中休みに見せた図工の作品を試してくれたり、

他のクラスでやった作品を見て、私がいない間にクラスで試してみてくれたりと、

たいして私は何もしていないのに、素晴らしい先生が多いです。

○水曜:Ecole 4
時間:9時~13時
クラス:12クラス
生徒数:600人弱
教員数:16名
受け持っているクラス:
2年生図工・音楽、4年生図工(予定)、5年生図工

最近本格的に活動し始めた学校。前任者の方が2年間ここで活動していたおかげで

ボランティアに対して理解があります。そして町の中心にあるため、セミナーが開催されたり

訪問者がいたりと人の出入りが多いです。

少しずつ行うクラスを増やしていけたらと思っています。

○木曜:Mbethie もしくは Ecole Darou Saram
両方とも村の学校で、別々の場所にあるので、2週間に1回行っています。

Mbethie
位置:ダーラ市内から3~4キロ。シャレット(馬車)移動。1000FCFA(200円)
時間:9時~13時
クラス:1年と2年の2クラスのみ
生徒数:50名強
教員数:1名

2012年に開校したばかりの学校。図工と音楽を担当。

Ecole Darou Saram
位置:ダーラ市内から4キロほど。シャレット移動。1000FCFA
時間:9時~14時
クラス:6クラス
生徒数:200人弱
教員数:8名
受け持ちクラス:1年音楽、3年音楽・体育、4年図工(予定)、5年図工、6年図工・音楽

校長先生がしっかりしており、WFP(世界食糧計画)の支援を受けて学校給食が行われている。

ここも前任者の方が活動していた村のため、理解あり。

村でも、状況は全然違いますね!!

金曜は何かしらの帳尻合わせに使っています。

○バレー
夕方日曜以外の毎日17時~19時半前まで、町はずれのスタッドで子どもたちにバレーを教えています。

あ、今は週3~4回(月・水・金・土)にしています。

授業後に毎日バレーがあると、さすがにきつかったです。

1回試したのですが、身体がついていかず、2日ほどダウンしてました。

なんてったって、砂道。そして暑い。そして子どもとのスポーツは楽しいけれど、

ものすごく疲れます。(笑)

私はサブで手伝っているだけで、セネガル人のコーチが主に毎日やっています^^

バレーと言う名前も、このようなスポーツも知らなかった子どもたち。

少しずつ形になっています。おそるべし身体能力。

さまざまな子どもがいて、楽しいです。小学生、中学生、タリベの子どもたち。

今後も少しずつ、多くの子どもたちに開かれたスポーツを目指します。

コーチも私と同じくらいにダーラに引っ越してきた方。まだまだ始まったばかりです!

しかし、この先暑くなるとどうなるのか・・・。(笑)灼熱青空ビーチバレーみたいです。

4月からは、月1回のダーラのみでのラジオ放送も決まりそうです。(不安大ですが・・・。)

土日は朝ゆっくり起きて、友達の家に行って現地語教えてもらったり、

家で本読んだり、市場にいったり、掃除したり、次週の予定や授業準備したり、

カウンタパートの視学官に活動報告したりしています。

おおざっぱですが、こんな感じです。

10月にセネガルに来て、6か月目、11月に任地ダーラに来て5ヶ月目。

3月末から4月にかけて、2年間の活動目標を立てなければいけません。

2年間で何をどこまでもっていきたいのか。そこに悩んでいます。

現地の先生と授業をやっていれば、何となくやった気になるのが怖いです、最近。

もっと、伝えるべきことを伝えないとと思うのですが・・・。

しっかりと目標を見据えて、活動を充実させていきたいです。

細かい問題点等については、またいつか書きたいです^^

では、Bon week-end!







2014年3月5日水曜日

動きながら考える

Bonsoir!

気付けば3月!セネガルに来て6ヶ月目に突入したわけですね。早すぎて怖いですね!
このまま2年間、あっという間に終わってしまうんじゃないだろうか。

最近セネガル全土でハルマッタンという風の影響で、風が吹き荒れています。
家の中はすぐ砂まみれ。遠くが見えないこともしばしば。サングラスなしでは、目がひどいことに・・・・。必須です。

任地ダーラでは活動も少しずつ安定してきて、いいサイクルになってきたように思います。

曜日で活動校も固定し、週3回の夕方灼熱砂場で青空バレー。

月一回のラジオ放送も何とか決まりそうです。

最近は「走りながら考える」ということを意識してやっていました。

やらないで立ち止まって考えるのではなく、

少しずつでもいいから動いてみて、動きながら考える。そして少しずつ軌道修正していく。

立ち止まるのは私の都合なので、動きながら考えた方が、ここの人たちにはいいというのも

わかりました。リズムが出てくる。週1回、週2回、週3回と。やりながら考える。

それはそれでいいのですが、常に頭の中には、これでいいのか、これは子どもたちのためにいのか

という問いがあります。

配属先に提出している自分のレポートを見ても、C'est une bonne occasion pour~~.(~~にとっていい機会だ)

という言葉を多く見ます。

教育は多くの可能性を与えることが出来ます。

少しだけなら今の子どもたちの世界を広げてあげることが出来るかもしれません。

学ぶ機会を増やすことだって出来ます。

でも、何だかこれでいいのだろうか。

と思うことばかりです。

どうして可能性って多い方がいいのだろうか。

世界を広げることは果たしていいことなのだろうか。

何だかすべて正しくて、すべて正しくないように思えてきます、最近。

捉え方次第で正しくもなるし、正しくなくもなる、全ての人間に正しいと言える事なんて

ないんじゃないかと思います。

ただ、正しいと言われる裏付けには、科学的な根拠があったり、歴史の流れがあったり

偉い人の言葉があったり。

そのような根拠があまり意味をなさない村などに行くと、

なおさら正しいことなんてないんじゃないかと感じてきます。

ただ、ずっと考えても、私の頭じゃ、答えは出なさそうなので、やっぱり動きながら考えたいと思います。

そして何よりも目の前にいる人たちが、今目の前で生きているという事実は

100%の真実なので、目の前にいる人のために頑張ろうと思います。

それが正しかったのか正しくなかったのかは結果論かなあ。


父親からもらったらしいサングラス。(笑)ポーズをとるのがかわいい。3年生。


1年生の図工の時間。紙を折って花を作って教室を飾りました。



友人宅で週末のんびり。木の下で談話中。ゆっくりした時間が体に流れる。


村の1年生と2年生しかない学校。図工の授業。色を塗って、紙をちぎるだけだけど
楽しんでくれました。穴から目をだす2年生。


別の村の子どもたち。座っていると寄ってきて来てくれます。